このガイドでは、英語学習を続けている開発者の立場から、ProsoTuneを使って録音を振り返る一例を紹介します。第二言語習得研究で扱われるプロソディへの注意や、発音指導・コーチングで用いられる「聴く・まねる・録音して比べる」という練習を、自分で繰り返すための使い方です。練習の土台となる研究と学習案内も紹介しています。
シャドーイングや音読のあと、自分の録音を聞いて「何か違う」と感じても、何を変えればよいか分からないことがあります。まずは短い一文を選び、お手本と録音を交互に聴いてみましょう。
ProsoTuneは、お手本と自分の録音の違いを音と墨絵で確かめるWebアプリです。全体の印象に加えて、音の長さや間(リズム)、声の高さの動き(抑揚)、声の大きさ(強弱)に順番に耳を向けます。採点や自動添削は行いません。
1. 短い一文を選ぶ
手元の音声ファイルをお手本として読み込み、練習する範囲を選びます。初めは、意味の分かる短い一文にすると、比べる場所を絞りやすくなります。
お手本を何度か聴き、言葉のまとまり、声が上がるところ、長めに聞こえるところを確かめます。録音と比較に使うお手本は、3分以内・25MB以内です。読み込みや範囲選択の操作は、使い方ページで確認できます。
2. 聴いてから、同じ文を録音する
お手本に声を重ねるオーバーラッピングや、少し遅れてまねるシャドーイングで練習します。そのあと、お手本を聴いてから同じ文を録音し、比べるための自分の声を残します。
一度で全体を合わせようとせず、まずは今の自分の話し方を確かめます。
3. 墨絵と音で、一つの違いを確かめる
まず、お手本と元の自分の声を交互に聴きます。墨絵では、線の上下が声の高さ、太さが声の大きさを表します。
比較画面の墨絵は形を比べるために時間と高さを揃えているため、実際の音の長さや間は、録音の画面と元の声の聴き比べで確かめます。線がぴったり重なること自体を、練習の正解にはしません。
「リズムを合わせた声」を作ると、比べる組み合わせを変えながら聴けます。
| 聴き比べ方 | 比べる声 | 耳を向けるところ |
|---|---|---|
| まず全体を聴く | お手本と、元の自分 | 話し方全体の違い |
| リズムを聴く | 元の自分と、リズムを合わせた自分 | 音の長さや間など、時間の違い |
| 抑揚と声を聴く | リズムを合わせた自分と、お手本 | 声の高さの動きや、大きさの変化 |
リズムや抑揚だけを分離して再生するものではありません。音の質や声質などの違いも含まれます。操作は3段階の聴き比べをご覧ください。
例えば、文末が違って聞こえるとき
お手本の文末と、自分の文末を交互に聴きます。声の高さがどのように動いているか、墨絵の線でも確かめてみます。次に録るときは、その文末だけを意識してみましょう。
「ここで間を取りすぎているかもしれない」「最後まで声を強く出しているかもしれない」。自分の耳で気になる違いを一つ選びます。表示は気づきの手がかりとして使い、音でも確かめます。
4. 一つ意識して、もう一度録る
選んだところを意識して同じ文を録り直し、お手本との聴こえ方の違いを確かめます。同じお手本での録音・比較は、無料でも何度でもできます。
変えたつもりでも違いが分かりにくければ、範囲をさらに短くする、お手本をもう一度聴くなどして、練習を行き来します。音の正誤や口・舌の動かし方の判断が必要なときは、先生やコーチの指導と組み合わせる方法もあります。
この練習で確かめること
シャドーイングや音読の録音セルフチェックの目的は、お手本と自分の録音をよく聴き比べ、次に意識する点を一つ見つけることです。プロソディには、リズム・強弱・抑揚など、話し方のまとまりに関わる特徴があります。語彙、文法、内容の理解なども含め、自分に必要な学習と組み合わせてください。
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